ぴったりフィット
スリッパの凹み。
布団の凹み。
枕の凹み。
自分だけの、自分の形。
些細なことかもしれない。
けれど。
そんな些細なことが、1番安堵する。
自分だけの、自分の形。
それが、1番落ち着くんだ。
「おっチビー!!」
呼び声と共にがばちょ、という擬音語を伴って抱き着かれた身体。
男らしく、適度に付けられた胸周りや腕の筋肉は、マッチョを連想するには細く、華奢と形容するには些か太い。
身長差が20cm程ある菊丸の体躯は男として魅力的だけど。
そこへ、抱きしめられたリョーマを菊丸から奪い返す腕があらわれた。
その腕に、真っ正面から抱きすくめられた。
均等のとれた、スレンダーな身体。
それでいて、至極しなやかな身体。
ちょうど、横を向くと頭が不二の鎖骨に固定される。
俺は、こっちの方が好き。
不二先輩の身体も、俺使用にぴったりフィットする凹みがある。
これは、俺だけのもの。
誰にも、渡さない。
