blaue vogel - 2
ちょっとした気紛れで送ってみたメール。
俺宛であって、俺宛ではないそのメールは、やはり俺のところに届かなくて。
数分おきにメールセンターに問い合わせてみて。
届いた。
差出人不明のメール。
否、差出人は俺と同じメールアドレスの、先ほど気紛れにメールを送った相手。
届いたメールの内容は。
「きみは、だれ?」
至ってシンプル。
そして簡潔。
それでも、相手のことが少し見えた。
相手は多分、俺と同年代くらいの日本人。
確率は二分の一だけど、きっと男。
顔も知らない。声も知らない。相手の全てを何も知らない。
現実世界じゃ、到底有り得ない出会い方。
きっとこれからが楽しくなる。
確信にも似た予感がした。
「まずは返信。
何て送ろうか。」
