死神5題 No.1
「好きだよ、新一。」 No.1 あなたの命、頂きます
唐突に告げられた、愛。
コーヒーを飲もうと伸ばした手は、いきなりの告白に空を掴む。
なんて失態も無く、愛を投げられた新一は手にしたコーヒーを一口飲み、視線だけで続きを促した。
眉一つ動かさない新一に苦笑を漏らし、快斗は先を続ける。
「すっげー好き。愛してる。」
続く言葉は全て愛の言葉。
昨日まで、ずっと友達として接していた相手からの、愛の言葉。
新一は、快斗のことが好き。
快斗は、新一のことが好き。
出逢ったその瞬間から相手に惹かれ、興味が恋愛感情に変わるのに時間は掛からなかった。
そして、その恋愛感情が、独占欲に変わるのも。
新一は待っているのだ。
快斗が、愛情だけではない、己の欲を曝け出すのを。
自分を欲しがる快斗を、今か今かと待ち受ける新一は表情こそ動かさないが、その瞳は飢えた獣のようにギラついていた。
新一の心を知る快斗は、同じようにギラついた獣の瞳を新一に向け、渇望された言葉を囁いた。
「俺の全てをあげるから、
新一の全てを俺にちょうだい。」
