■もしも「一般人×吸血鬼」だったら 2007/03/08
家の前に落ちていた黒い物体を、粗大ゴミの収集車は回収してくれるだろうか。と本気で悩んだあの日から。
俺の生活は被食者となることで、180度変わった。
「じんー。
エサちょーだい。」
「エサって言わないの!!!
食われる俺が悲しくなるからせめてご飯って言って!!!」
「エーサーーーーー!!!
早く!!!俺お腹すいた!!!」
「解った!!!
解ったから服の裾ひっぱんなって!」
あの時拾った黒い物体は、まだ幼さの残る、美丈夫の人外の者で。
自らを『吸血鬼』と名乗った彼は、パッと見、普通の人間と変わらなかった。
そう、“パッと見”なのだが。
件の吸血鬼――名を“和也”という。――は、17歳くらいの外見をしてはいるが、実年齢は仁よりも数倍上だ。
「じん、早く!!」
「はいはい。」
「ん~~~~~~~~...やっぱじん、美味しそうな匂いがする...
いただきます。」
「......っ、...」
早く!と言って、仁に手を伸ばす和也は、ベッドに座った仁の膝の上に乗り上げ、仁の首筋に顔を埋める。
うっとりしたような、そんな表情で。
首筋をペロペロと舐め、小さな口を懸命に大きく開き、その肌に牙を突き刺した。
つぷっ...と、肉が破かれる音が小さく響き、和也の喉が鳴る。
美味しそうに仁の血を飲む和也の瞳は、綺麗な蜂蜜色から、鮮明な紅に色を変え、欲に潤み始めた。
どれくらい吸血行為が続いただろうか。
次第に仁の息が上がり始め、和也同様、仁の瞳にも欲の色が浮かび始めてきた。
「......ふっ、...」
「和也...?
もういいの?」
「ん...、もういい......」
不意に、和也の牙が仁の首筋から引き抜かれた。
牙で穿たれたことによって空いた噛み跡から滴る血液を、和也は舐め取る。
しばらく、吸血行為の余韻を味わいながら仁の血を舐めていた和也は、徐に顔を上げ、口の端に付着した血液を舐め取りながら、濡れた瞳を仁に向けた。
仁の首筋に、和也の噛み跡はない。
吸血鬼の唾液に含まれる成分により、噛み跡が塞がったのだ。
そして、吸血鬼の牙にも、ある成分が含まれていた。
それは...
「和也...」
「ん、...仁。
次は、仁を俺にちょーだい?」
下から見上げるようにして、鮮血のような紅が、仁を捕らえる。
欲に濡れた瞳を互いに交差させ、仁はニヤリと笑んだ。
吸血鬼の牙に含まれる媚薬の成分が、噛まれたことにより、仁の体内を駆け巡り和也を欲せさせる。
ペロペロと、首筋から徐々に下へと移動する和也をベッドに押し倒して、仁は濃厚なキスを仕掛けた。
ねっとりと、奪い尽くすように這わせられる舌は、吸血鬼のシンボルとも言える、尖った牙をも舐める。
「...食欲が満たされたら、次は性欲?」
「きゅーけつきは、欲望に忠実なんだよ。」
軽口を叩きながら、互いにニヤリと、笑い合う。
被食者が、捕食者に変わる瞬間。
捕らわれたのは、どちらだろう...?
□-◇あとがき◇-□
なんとなく。
書きたくなった、吸血鬼設定。
絶対に攻めが吸血鬼より受けが吸血鬼の方が萌える!!!と思ったので、亀梨サンに吸血鬼になってもらいました。
いやぁ~...ね。
ホントはこれ、最初はやりゅで書こうとしてたのですよ。
けど、途中で、設定が変になってきたので、急遽じかめに変更。
んで、結果。
こうなりました。とさ?
やっぱなんかちょっとエロイね。
んでもって、これ以上書けないのです。ハイ。
お粗末さまでした。